他の保護者と良い関係性を築くためには?

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記事の目次

学校にPTA活動があるように、少年野球チームにも大抵保護者会があります。
保護者会長や副会長、会計もいれば会計監査もいて、さらに各学年には学年代表がいるなど、小学校の組織とほとんど変わりません。

そんな中、チーム運営及び保護者会運営を円滑に進めるためには、保護者同士が仲良くやることが非常に大事です。

お茶当番では組みたくないと思われないようにする

大半の少年野球チームには、「お茶当番」なるものが存在します。
この「お茶当番」は通常2人ペアで担当し、月に数回順番が回ってきますが、試合や練習につきっきりになる必要があり、買い物などの事前準備や後片付けもずっとペアで進めます。
かなり長い時間の作業になるので、仲の悪い親同士がペアになると最悪です。
口を利かないとか、おのおのが勝手なことを始める…程度ならまだ許せますが、中には子供の前で猛然と喧嘩を始める親達も見かけるので、そうなったら最悪です。

一般論として、問題がある親はみんなから「あの人とは組みたくない」と言われているので、「お茶当番ローテーション決め担当」は、そういう親の対応には困り果てているというのが実情です。
野球チームに限らず、一度壊れた人間関係というのは中々元には戻りません。
サポートすべき親が粗野な状況を作ってしまうことで、結果的に、子供の所属するチームが強くて楽しい組織に成長することを阻害してしまっているのです。

まずは貴方自身が「あの人とは組みたくない」と言われないように、チームでは振舞いましょう。

子供のレギュラー争いは一歩下がって応援する

強豪チームになればなるほどレギュラー争いが激化するのは、プロ野球も少年野球も同じです。
但し少年野球がプロとは違うのは、そこに保護者が絡んでくる場合があることです。

新チームができると(通常年末)、まずは9人の枠しかないレギュラー争いが始まります。
試合において、自分の子供がスターティングメンバーに名を連ねることは、親として非常に嬉しいものです。応援における熱の入れようも違ってきます。
逆に自分の子供がベンチでスタートするのは非常に寂しく、下手をするとその試合には全く出番がないことすらあり、胃の痛い時間だけが過ぎていきます。
そんな時は「今日、私は何のために応援に来たのだろう…」という何ともいえない虚無感に襲われます。

では、少年野球の監督はレギュラーメンバーを決める際、どのような基準、手順で決めていくのでしょうか。
私の場合、まずピッチャー・キャッチャーを決めます。野球センス+身体能力の高さを基準として、まずこのどちらかに配置します。
そして次に内野(ショート→ファースト→サード)そして外野(センター→レフト→ライト)の順で決めていきます。
この際に左利きはファーストか外野手へ優先的に配置、という利き腕制限も勘案します(左利きのサード、ショート、セカンドは1塁へのスローイングにおいて不利であるため)。
打順も少年野球の場合は1番に最もいい打者を置く監督が多いです。(いい打者に打順が沢山回ってくる回数(確率)が多い方がいいに決まっているという考え)
この考えでいくと8番レフトの子とか9番ライトの子は、レギュラーメンバーとはいえ「ぎりぎり」の状態で、「予備軍」から常にレギュラーの座を狙われている立場なのです。

そんな中、「予備軍」の保護者たちは色々なことを考えます。
「A君が怪我をすればうちの子がスタメンで出られる」「B君が練習を休めばスタメンを外されるので、うちの子が出られる」「C君が試合でミスをすれば、うちの子が出られる」かく言う私も、息子が高校野球で「予備軍」だったときの応援時は「C君が試合でミスを…」の親の心境でした。

野球をやるのは子供です。親はあくまでも一歩下がって、チーム内でのわが子を俯瞰しながら応援してください。
そして「予備軍」の親は「ぎりぎり」の親も含めて仲良くチーム活動にあたってください。
それが子供の望んでいる強いチームを作ることの礎となると同時に、健全なチームの姿でもあるのです。

コーチになってもえこ贔屓はしない

少年野球の場合は「お父さんコーチ」の割合が極端に多くなっています。
子供の練習の送り迎えをしたついでに練習を数回見学したら、知らない間にチームの帽子を被らされて、気がついたらコーチになっていた…というお父さんが日本中に沢山います。

監督やコーチは守備位置や打順、主将の人選や背番号決定など、親として見過ごせない重要事項の決定権を持っています。
よってお父さん監督やお父さんコーチの妻は、他の母親達から一目置かれた存在になります。
また、その監督やコーチと「家族ぐるみのお付き合い」をすることがレギュラーへの近道と考えているお母さんたちも多いようですが、これは大間違いです。
「チーム内メンバーの公平」を重んじている「まともな」指導者達が、「えこ贔屓」をすることはありません。

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