お茶当番の仕事内容と注意するポイント

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記事の目次

多くの少年野球チームには、「お茶当番」なるものが存在します。
昨今はサッカーチームなどにも存在するようですが、少年野球チームにおける「お茶当番」とは一体どのようなものでしょうか?

お茶当番としての仕事内容

「お茶当番」とは、読んで字の如く、練習中や試合中にお茶を用意する当番のことです。
通常はお母さんが対応しますが、家庭事情によってはお父さんが駆り出される場合もあります。

子供はすぐに喉が乾きます。その為、通常、子供たちは各自水筒を持って練習や試合に臨みますが、汗をかいた分だけ水分が必要になる為、ベンチに「ジャグ」と呼ばれる保冷用のタンク(3Lくらいから大きいもので15L程度)を用意して、足りない分を「お茶当番」がどんどん補充していきます。
特に夏場は、熱中症予防としての水分補給が大きな効果を果たすことになるので、「お茶当番」の存在が重要になります。

ジャグに入れる飲み物の種類はチームによって様々ですが、私のチームではミネラルたっぷりの“水出しパック麦茶”で一年中通します(ペットボトルの麦茶より、かなり安上がりである為)。
スポーツドリンクは、練習中に飲む場合、後味として甘みばかりが残り、結果的にもっと喉が乾くことになるのでジャグには入れません。

そして「お茶当番」が担うもうひとつの重要な任務は、「救護班」の役割です。
練習中や試合中に擦りむいたり鼻血が出たりした場合、また子供同士がぶつかって出血したような場合は、この「救護班」が出動します。
吐き気を訴えてきた場合や、発熱した場合も同様です。
チーム備え付けの救急箱で応急処置を施し、状況によっては病院に連れて行ったり、救急車を呼んだりします。
こうした場合における素人判断は非常に危険なので、迷ったら病院に連れて行くことになります。

お茶当番の必要性

「お茶当番」の具体的作業内容である、お茶を用意すること、救急班の仕事をすることがなぜ必要かについては、先輩ママたちからチーム事情に照らした説明があると思います。

それとは別に、我々指導者が「お茶当番」に対して二義的に期待している必要性(効果)があります。
それは『保護者が子供たちの練習を観る機会を作る』ということです。
毎回熱心に練習を参観できる保護者は問題ないのですが、家庭事情によっては滅多にお子さんの練習を見る機会がないお父さん・お母さんも多い、というのが少年野球チームの実態です。
そんな状況下、『当番』という義務・必然性が与えられることで、適当なタイミングにお子さんの成長をじっくり観る。
そして晩御飯の団欒時などにタイムリーに家庭で子供を褒めてあげる。そんな機会として、「お茶当番」には特別な期待を寄せているのです。

お茶当番で注意するポイント

私のチームにおいて、この「お茶当番」は通常2人ペアで担当し、月に数回順番が回ってきます。
頻度については、「お茶当番ローテーション決め担当」が公平を期して割り振りするので、原則サボることはできません。
ただそうは言っても、急用や仕事でお茶当番の日に参加できない場合もあるでしょう。
その場合は、他のお母さん(保護者)と代わってもらう段取りを「自分で」しなければなりません。

ペアを組む相手との「相性」も重要なポイントです。
この相手とは試合や練習中べったりになる必要があり、おやつなどの買い物に行く場合も、ジャグの後片付けをする時もずっとペアで動きます。
毎回かなり長い時間の作業になるので、仲の悪い親同士がペアになると最悪です。
お互い口を利かないとか、おのおのが勝手なことを始める…程度ならまだ許せますが、中には子供の前で平然と喧嘩を始める親達も稀に見かけるので、そうなったら最悪です。

一般論として、問題がある親はみんなから「あの人とは組みたくない」と言われているので、「お茶当番ローテーション決め担当」は、そういう親の対応に困り果てています。
野球チームに限らず、一度壊れた人間関係というのは中々元には戻りません。
子供のサポートをすべき親が粗野な状況を作ってしまうことで、結果的に子供の所属するチームが強くて楽しい組織に成長することを阻害してしまっているのです。

まずは、貴方自身が「あの人とは組みたくない」と言われないように、チームで振舞うことが大事です。

まとめ

世の中には『お茶当番が嫌だから、子供には野球チームを辞めさせた』という親御さんがいます。
前述の『我々指導者がお茶当番に期待していること』を読んでいただければ、お茶当番を嫌がるということがどういうことか、少しはご理解いただけるでしょうか。
『お茶当番が嫌』=『子育て放棄』なのです。

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