少年野球における保護者会長の仕事は?

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記事の目次

お子さんを少年野球チームに預けている貴方。
或る日、監督から「XXさん、保護者会長やってよ。」と頼まれ、困ってしまいました。
少年野球おける“保護者会長”というのは、一体何をすればいいのでしょうか?

PTA会長との違い

小学校のPTA活動において“PTA会長”という役職がありますが、これとは決定的に違います。

“PTA会長”は、ある程度学校におけるPTA活動で実績を残していて、かつ自分自身が就任に対して確固たる意志を持っている人がなるものです。

一方、少年野球の“保護者会長”は本人の意思とは無関係のところで人選が進み、最後に本人は合意を求められるのみです。

なぜなら、保護者会長という立場は、チームにおける最大の意思決定者である監督の意向を無視して成り立たないからです。

保護者会長の仕事

文字通り、保護者会の開催が最重要の職務となります。
但し、これはチームによっても違いますが、私のチームにおいて、“保護者会”は非定例の会合です。重要事項の伝達や、意見交換が必要な場合に開催案内が出され“保護者会”として開かれます。具体的には“新ユニフォーム購入について”とか“XX大会出場について”といった形でテーマ別での開催となります。
ここでのポイントは、“保護者会は通常、採決をする場ではない”ということです。

例えば“新ユニフォーム購入について”の場合は、ユニフォームを変えることも、新しいユニフォームのデザインも既に決まっていて、保護者からその費用を徴収する必要が発生するので、保護者会長が保護者会を開いて丁寧に説明をして理解を得る…という感じです。但し、“保護者会について”の項で説明していますが、どうしても保護者会の総意をとりまとめる必要がある場合は、“臨時保護者会”を招集して採決を行うこともあります。

保護者会長に求められる資質

保護者会長なので、普通に名前から考えれば“保護者会の代表”→“保護者の間で最も信頼されている人物が互選される”という選考の図式が当てはまりそうですが、これは間違いです。(仮にこのプロセスで保護者会長を選んでいるチームがあるとすれば、その人選は恐らく失敗です)

私が保護者会長に求める資質は、“監督のチーム作りに共感し、監督の意思を最も的確に伝えられる保護者”ということになります。よって私のチームでは私がまずコーチ陣と相談して人選し、本人の了解を取った上で毎年着任します。

学校のPTAと違い、ボランティア団体である少年野球チームの保護者会は、常に監督・指導者と同じ方向を向いていないと成り立ちません。従ってその保護者会の長は、いくら人格者で保護者会の中で人望があっても、監督のチーム作りに賛同し協力していく姿勢を持っていなければ存在意義がありません。その結果、保護者会長としては、監督と頻繁に意見交換(呑み会ともいう)できて、一蓮托生でチーム運営に寄与してくれそうな人材を探します。

監督と“ウマ”が合う人物というのはそうそう見つかりませんので、我がチームの保護者会長は留任や再任が多くなっています。

まとめ

監督から「XXさん、保護者会長やってよ。」と頼まれた貴方。
貴方が“選ばれた人物”であることを、ご理解いただけたでしょうか。

保護者会長に、特に必要な能力はありません
「監督。保護者会長は何をやればいいのか教えてください。」
この言葉を監督は待っています。
「今晩、例の店で相談しよう。」
監督の指示のもと、明るい保護者会運営をしてください。

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